GUCCI夫妻のイタリア旅行記!!
【注】GUCCI=あじゃ&まかのことでし
第2日目:10月5日(日)
ミラノの朝です。外はまだ真っ暗。昨夜寝たのは,午前2:00過ぎ(ここから現地時間でございます)。モーニングコールは6:00だったけど,何か眠れなくて5:00に起きてしまいました。完全なる睡眠不足!! こんなハードスケジュールの日々がこれからずーーっと続くのか否か・・・。つれあいのまかちゃんは,超超不機嫌の極みです。「何がリフレッシュやぁ!! 疲れに来たようなもんやないかぁ・・ぶつぶつ・・・ぶつぶつ・・・」早朝から,文句タラタラ聞かされた私も気分悪うぅ・・・。JAPANなら,ここで旅行を取り止めて,私たちだけリタイアします,なんてことも言えるけど,あ〜ここはイタリア,西の果て。あきらめの境地の二人は,しかたなく朝食会場に向かいました。
睡眠不足と疲れとで食欲もゼンゼンありまっしぇん!! まぁコーヒーでも飲んでシャキっとするか・・・。北海道(札幌)から参加されていたご夫婦と同席になりました。ご主人は現役サラリーマンですが,部署が統合されるとかで,その間を利用しての参加。「前にね,ドイツ〜スイス〜フランスに行った時,ちょっと老齢の人がこられていてすごく大変そうだったんですよ。それまでは,定年したら,夫婦であちこち旅行しようと思っていたんですけどね,定年を待っていたら,体力もどうなるか判らないし,二人揃って元気でいられるかどうか不安になってね。旅行は思い立った時に行くべきだと考えが変わったんです。」とのこと。なるほど,そう言われればそうかもしれないですね〜〜。特にこんなハードなツアー(まだ2日目だけど)だと,何はともあれ「体力勝負!」っていうのを身をもって実感していたところだったので,すごく説得力のある貴重なご意見でありました。それに,これと同じようなことを私の会社の誰かも言ってたしなぁ・・・。
この日は,朝から雨でした。傘持ってきておいてよかったぁ・・・。一日中,降ったりやんだりしていました。 まず本日のハイライトは「最後の晩餐」。GUCCIたちが,このツアーに決めた一番の理由は,この名画がコースに入っていたからなんです。実物を目の前にしてただただ感動していました。ずーっといつまでも見続けていたかったですね。修復が終わったばかりで,色も本当にきれいでした。 特にブルーは今までに見たことのないような色でした。ラテン語で「天空の石」を意味する「ラピスラズリ」という青い石を砕いて絵の具にしたものだそうですが,嫌われ者のユダさんだけにはこの色を使ってもらえなかったというエピソードも印象に残っています。
旅行から戻ったあとのこと,11月の初め頃に,たまたま,NHK−BSで「世界・わが心の旅」(再放送)をやってました。若桑みどりさんがレオナルド・ダ・ヴィンチの足跡をたどる旅だったのですが,イタリアのヴィンチ村(フィレンツェからピサの斜塔に行く途中に近くを通りました)に生まれたレオナルドが,なぜフランスのロアール河畔で晩年 を過ごしたのか? というお話を旅をしながら判りやすく説明されていました。その中で,若桑さんがミラノで「最後の晩餐」を見て「本当にこれは文句なく傑作です。最高です!」と,レオナルドへの情熱を込めておっしゃっていまして,私もそんなに偉大な絵を見ることができてよかったなぁ・・・と,しみじみ思いました。 レオナルドの像の前で記念撮影!!
次は,スフォルツェスコ城。いかにも中世のお城って感じです。城壁の中は広々しています。兵隊さんがパレードをやってました。現地ガイドのおじいちゃんと噴水の前で一緒に写真を撮りました。
お次は,ミラノと言えばドォーモ,ドォーモと言えばミラノ,のドォーモに行きました。何しろでかい。想像の範囲を通り越しています。塔の先端部分は,スペインのサグラダ・ファミリア教会(実際に見たことないのですけどね)に似ているような気がしました。エレベーターで上に上がれると聞いて,上がってみました。街がきれいに見渡せました。お天気だったらもっとステキだったことでしょう。大理石の階段は,どの段も真ん中が足の形に凹んでいて,長い歴史を感じずにはいられませんでした。まかちゃんは「へぇ〜〜 大理石でも減るんやぁ・・」と変な感心をしていました。
ドォーモをあとにして,エマニエル・ビットリオ2世アーケードへ。天井も床面のモザイクもすべてが芸術的であります。プラダ本店の前の床に牛の絵が描かれていて,この牛くんの○マ○マ をヒールの先で踏みながら,ぐるりと回転すると幸せになれるそうですが,この時はそんなのがあることさえすっかり忘れていまして,ぐるりと回転はしてきませんでした。と言っても,ハイヒールなどというお上品な靴は履いていかなかったので,もともとムリですよね。で,その○マ○マのところだけ,穴ぼこがあいてるそうです。見るだけでも見てくれば良かったですね〜〜!! このあたりからGUCCIたちも少し調子が出てきました。感動の方が疲労に勝ったんでしょね。うん,何はともあれよかった!!
さてさて,第1の皿「リゾット」,メインディッシュ「ミラノ風カツレツ」,赤いオレンジジュースなどの昼食が終わりまして,これからヴェローナに向かいます。
ヴェローナはシェークスピアの「ロミオとジュリエット」(伊語:ロメオとジュリエッタ)の舞台として有名です。門をくぐると広場があって,その右手側に大きなアレーナ(円形競技場)が見えてきました。ローマのコロセウムに良く似ています。ここで,かの美人名オペラ歌手「マリアカラス」も歌ったんだって。一部修復中でしたが,修復個所は,建物の写真がスクリーンに印刷されたシートでカバーされていて,遠目には絵とは判りませんでした。このあたりにもセンスの良さがうかがえますね。
街を散策した後,ジュリエッタの家に行きました。すごい人混みです。ジュリエッタが立ったというバルコニーがありまして,彼女の像の周りも人でいっぱい。右のおっぱいをさわると幸せになれるらしくて,皆さん順番待ち。もちろん,GUCCIたちもお触りしてきました。イタリアでは男性名は最後が「o(オ)」,女性名は「a(ア)」で終わるのが一般的だそうです。なので,ジュリエットというと男性になってしまうのよ。正確にはジュリエッタですね。と,いうのを添乗員さんに教えてもらいました。
ここで,ものすごい雨が降ってきました。スコールのようです。お昼すぎは晴れていたので,バスの中に傘を置いてきてしまった私たちは,雨宿りしていても濡れる濡れる・・・。だって建物に「ひさし」がないんだもん。アフリカ方面から来ていると思われる人たちが「傘ぁ,傘ぁ,センエ〜ン,センエ〜ン(千円)」と言いながら,傘を売っています。でもすぐにやみそうだな。買うのもったいないなぁ・・。なんてことを考えているうちに雨はちゃんとやんでくれました。アフリカのお兄さん,傘はたくさん売れましたか???
ここで初めて有料トイレというものに入りました。フリータイムだったので,自力で探さないといけません。まかちゃんはどうもさしせまっている模様。おぉ?なんかTOILETのような表示と矢印が。この矢印に沿って行ってみよう。ドキドキ!! ありました! 大きくてとてもきれいなトイレです。お掃除している人がGUCCIたちに気付いてくれました。使用料は50セントユーロだって。二人で1ユーロ渡しました。ほぉぉぉ!これがイタリアのトイレなんだ! ちょっと感激!! なんだか楽しかったので,集合前にもう一度行きました。
ヴェローナにお別れして,さぁ,明日は,あこがれのベネチアです。パスタとお魚の夕食をいただいて,今夜はベネチアのホテル「Holiday」に泊まります。残念ながらベネチア本島内のホテルは満杯。なので,ベネチアって言っても陸続きのところのホテルですね。では,おやすみなさい。
この日記,延々とつづく・・・ to be continue......