大 峰 山 行 者 参 り


宿 行 者 講 総 員 参 り 
                                                 
                                                    平成24年(2012)8月5日(日)


    講とは、民俗宗教における宗教行事等を行なう会合団体のことです。

    当地区での講については、伊勢(神明『しめ』)講、愛宕講、津島講、蛭子講、行者講等があります。 この内、行者講とは

  奈良県吉野の大峰山にある大峰山寺に参拝する古来からの土着の山岳宗教を言います。

  当地区では、年始に代参者3人を未了者の中からクジで決め、代参が全員一回りした翌年(大体7年毎)には、「講倒 し」

  と言って全講員で参詣するという方法を行っています。


現地までは貸切バス使用
 


現地は雨で雨衣着用


    こうした山岳宗教の開祖は、現地に行けば祭ってあるので判りますが大抵、「役行者(えんのぎょうじゃ)」ということになっています。ここは

  大峰山寺が決めた女人禁制の聖域であり、右下の写真のとおり石柱に「従是女人結界」の表示と、その後ろに女人結界門

  があります。 この門の場所には「過去に女人禁制を突破した女性グループが居た」という内容が記載された看板がありまし

  た。




 
出発地・清浄大橋



 
登山口の女人結界門

登山コース(国土電子ポータル使用)



 一本松茶屋


 
お助け水・水飲み場

   こうした行者講は全国的なものの様で、関東中心の富士講は富士山信仰から浅間信仰が起こり、その信心者によって組

  織された講社だそうです。 その開祖は戦国時代の行者長谷川角行といわれているそうです。

  また四国の石鎚山にも登山口には役行者が祭ってありましたし、私の田舎の九州でも大人達は雲仙岳や阿蘇山に参詣登

  山していたのを覚えています。

  しかし、そんな事はどうでも良いことで、みんな山が好きなんだなと思います。

 

登山者

 
他の行者講の人達とたくさん出会う

    しかし、今年の山行きは大台ヶ原もそうでしたが、雨に見舞われて折角の山頂付近の名勝や景観眺望が台無しの上に

  雨に濡れてみすぼらしい気持ちでした。 只、目的地を極めることが出来たことで満足感を感じることが出来て、気持ちを晴

  れやかに出来ました。

  大峰山寺では、「家内安全」と、7月20日に生まれた男子内孫の「無事生育」等を祈願したうえ、お札を受けて来ました。 



 
山頂間近の山門


 
山頂付近にある大峰山寺本堂


    今回は、78歳の最高齢者の先達(登山の引率者)を筆頭に50歳以上の者ばかり14人で山頂をめざしましたが、中

  学生位の若い人達も参加してほしいと思いました。そして登山を楽しんでほしいのと、長い山道を歩きながら何かを思う

  というか、自分の将来像等を思い描く等の機会にしてほしいと思いました。



 
本堂内の様子

 

お札(右側の二種あり・左端は封筒)




 
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