イ ワ ナ 釣 り         No,2      
             九 頭 竜 川 支 流   打 波 川
鳩ヶ湯泊 ・ 上小池から釣り上がる   ’12.6.8 (金)


電子国土ポータル参照

 
上小池の駐車場を出発・クマ注意


   春先から予定していたのに、毎年春に出る咳の薬が
 合わなかったのか釣行3日前には熱と全身に湿疹が発

 症したが、当日朝には気持ちよく起きれ、1泊釣り行を
 決行出来た。同行は、今年既に3回行ったという師匠と、

 かっての上司・先輩の計4人。うち、釣りは2人、同行散
 策2人。今回は地元を5時ころ出発し、途中、国道158

 号線のバイパス化により時間短縮が出来て宿泊予定の
 鳩ヶ湯温泉には7時半ころ着いた。途中のコンビニでも

 遊漁券はあるが、宿で購入して、九頭竜川支流となる
 打波川の最奥の上小池駐車場に行くと、他に車は無か

 った。この付近からは放流魚ではなく、天然魚がいる流
 域となる。宿のオヤジが「死んだ魚は持って来るなヨ」と

 言うので、夜の活け作り用のために途中までバケツを持
 参する。


   駐車場から2キロ余りの魚止めの滝をめがけて
  歩く。川は長らく雨が無かったのか、水量が少ない。

  私は林道を1キロほど登った1つ目の橋を過ぎた所
  付近から川に入った。

  解禁から既に3ヶ月は過ぎており、釣り師の通行痕
  跡が色濃いのは当然である。

 体調はもったが、水量も少なく、無理しても仕方無い
 との思いを重ねながら、やりはじめたブドウムシから

  早めに川虫に変えた。2つ目の橋下の大きな落ち込
  みまで行くと瀬の方から深みの方に向かって30セン

  チ弱位の魚影3〜4匹が流れて来る餌を待って泳い
  でいる。見える魚は釣れんというが、ここからクロカ

  ワムシで攻めようと思い、上部の落ち込み付近から
  流してみた。

 
森林伐採員が下草刈り中の林道を上る 

 
二番手のタラの芽

 
地エビネ

   2〜3回放り込んだ竿を少し立てると「グググッ」と強力に
 引いた。引き抜くと27センチ位の良形イワナだった。

 すでに9時30分で、餌をノド奥まで飲み込み外すのに手間
 がかかった。

 そこで続けて粘ったが再度魚影が見れるまでには相当な
 時間を要した。場所を変えようと川から林道へ上がり、道端

 を見ると何年か前に見たことのある綺麗な花が咲いてい
 た。「白山チドリか」と思ったが、葉の形や花弁から「野生エ

 ビネラン」であった。来年も此処に咲いていてくれと思いデ
 ジカメで切り取る。そこに70歳前位の釣り師の人が上がっ

 て来た。立ち話をすると長野県から3人で来たと言う。上流
 には同伴者3人が既に上がっている事を告げ、川に降りる。
 


   堰堤付近の溜まりにそっと近づくと「サッ」と魚影
  が石影に向かって走った。「チッ、竿影を悟って警戒

  し隠れたか?」と思い、その石の上流からカワゲラ
  2匹を付けて流す。石影のところに行くと道糸が止

  まってしまい竿を立てたが動かない。どうも石に引っ
  掛かっている木の枝に針が掛かったらしい。竿をテ

  トラポットに置きミチイトを手繰って行き引くと「ググ
 ッ」。「あ っ、掛かってる」と慌てて竿を立て石の隙間

 に食い込んでいるイワナを引き抜きかけたが、結構
 重く、かなり抵抗して暴れた。これは28センチクラス

 だった。時間は12時05分だった。この取り込む時の
 体感と騒がしい気持ちが何とも言えない。

   反対岸側の落ち込みには木の枝が茂って出てお
  り下からは狙い難いが、こちら側からは上流から枝

  下をうまく流せる状況であった。ここではクロカワム

  シで狙うことにして直ぐ上流に投げ込むと一回目で

  ググッと引き込まれた。これも重くかなり抵抗したの
  で下の方に流して強引に引き抜いた。この時12時

  15分。元気良く暴れてこれも28センチクラスだった。


 
堰堤下流の溜まりを攻める
 
ウツギ花の満開
 
ガスと湯沸かし


    3匹目の取り込み処理を終わった頃、12時30分を廻っ
  たので昼食タイム。川から上がり右岸の林道を更に遡行

  すると小さな谷川があり、その10メートル上手に白山第
  3峰登山道口がある。ここが暗黙の待ち合わせ場所だっ

  た。道端の草むらに持参のバケツが隠し置いてある。
  昼食は北陸道の鯖江SAで買った高菜漬けの爆弾オニギ

  リと、カップ麺の最高のご馳走。付近の道端にはウツギの
  ピンク色の花が所々に咲いて満開状態になっている。

  昼食後の余興に、2.5メートルの竿を持ち谷川に入って
  小さな溜まりに川虫を付けた針をちょうちんを点すが如く

  差し出し沈めた。3〜4ヶ所を試すが、20センチ位のイワ
  ナが餌を見に近づくものの食わない。かなり警戒していら

  っ しゃる。


 
ウツギの花

至福の昼食


   ようし、こうなったら時間も有るし同行仲間との合
 流までにもう一匹上げようと思い、そこから本流に

 入った。チャラ瀬のポイントをひとつ一つ攻め登って
 いると、午後2時半ころ雑木の隙間から林道を下り

 てくる同行者の姿が見えた。

 片手を広げて上げたので釣果5匹と判り、計8匹だ
  った。それを生かして鳩ヶ湯温泉に持ち帰る。


タライの中のイワナ
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