30センチの大物
そして春先の釣り行には山菜の恵みがあり、これが
下界では手に入らないすばらしい獲物でもあります。
タラの芽、ヤマウド、フクノトウ、ギョウジャニンニク、コ
ゴミ、ミズナ、ヤマワサビ、ネマガリダケ、タケノコ等々。
又、夏・秋 にも季節に応じた山菜があります。
しかし、国立公園内では法により森林産物の採取が禁止されていますので、これには留意しましょう。
イワナ釣り
またあらかじめ釣具屋でブドウムシ、ミミズ等を仕入れ持参します。しかし、そこの棲んでいる魚の常食である現地の川虫等が一番です。
釣り方は、下から上につり上がって行きますが、イワナ釣りの要諦の第一は、先ず釣り上がる川に数日前から誰も入っていないことが重要です。
イワナはどう猛な食欲を持っていますが、警戒心も強く先に入った釣り人の後からでは絶対に釣れません。
私は単独釣行が好きなので、一人でも釣りに行きますが、よほど注意して行動しています。
万が一骨折等の負傷をすれば一人では戻れません。 同伴者と一緒に行くのが一番の安全です。
山釣りは、釣果が少なくてもそれなりに楽しいものです。山登りと同じ感じなのです。
源流の神秘的な感じが全身に感じられます。
32センチ天然イワナ
天然イワナが生息する条件は、河川の最上流の渓流域で水温が15度以下と冷たく、年間を通して
水量が安定していることが必要です。夏の渇水で水が枯れる沢には生息しません。
深山幽谷に棲むイワナは「谷の精霊」とか「幻の魚」といった言い方で飾られ、各地に神秘と幻に包
まれた伝説が数多く残されています。
私がこの釣りを知ったのは、職場の先輩に誘われて同行したのが最初でした。深い渓谷で釣るので、「こんな所にも魚が住んでいるのか」 と驚きました。
深い渓谷を一歩一歩足で稼ぐので登山的な体験が出来、手付かずの自然を味わうことができます。
人がほとんど入っていない桃源郷を見つければ最高のひと時が待っているのです。 時には最源流の小さな水溜りに大物が潜んでいることがあり、これだけは予測が付きません。
昭和53年秋イワナ釣りはじめのころ
山奥の森林域を過ぎ、草しか生えていない山頂域のところでも水がコンコンと流れていると生息しておりエサに食いつきます。こうした場面の初体験時には、何かゾー・・・
ッ とするような神秘的な感じになりました。
仕掛けとしては、渓流竿(硬調)・針(イワナ・アマゴ7.5〜8号、オモリ(ガン玉 B2位)、ハリス0.6号、道糸1号位を使っています。エサは主に現地調達で、川底の石に付いて いる川虫を掬い取りエサ箱に入れて使います。
福井県大野市打波川 鳩ヶ湯温泉前にて
打波川
春のGW前の残雪と山桜
谷あいの山は白山第三の峰
山 う ど
山 わ さ び
生態としては肉食性で、水棲昆虫、他の魚、河畔樹木から落下する虫、その他の水底の小動物など
を食べています。産卵期は10月頃です。 食すると淡泊美味です。
渓流釣りとしては、貪欲どう猛にエサを食い込み、引き込みが強いのでとても人気があります。