山  の  神

                                                                                                             平 成 2 6 年 1 月 4 日 (土)


 女神              男神
 
民家神棚の山の神


山の神の祭祀状況


  山の神は、男神と女神があって、それぞれ守をする、いわゆる社守は2人が要ります。
 太郎坊地区と宿地区は順番制で1年間をお守するわけですが、途中、身内に不幸があ

 った等の不浄が生じた場合には、即時、お守している山の神を相方に預ける等神棚にさ
 え触れることは出来ません。そして、数日後の良い日に次の順番者に引き継ぐのです。

  ともあれ、通常の引き継ぎ式の様子を写真撮影したくて、昨年も1月4日午前5時に引
 き継ぎ所に駆け付けたのですが、午前4時55分には引き継ぎ終了となっていましたので、

 今年は午前4時半頃現地へ行きました。


 
参詣者の為の篝火



 
引き継ぎ所


   
  現地では、引き継ぎ前の諸準備中でしたので、先ず山の神さん(最上右写真)にお参り
 しました。 引き継ぎ所は、太郎坊宮阿賀神社の参道石段を少し登った右側にある「天台

 宗・成願寺」の本堂軒下です。
  ここに引継用の茅編みの筵(むしろ)が敷かれ、その上に男神と女神の山の神が一時

  的に祭られて、お供え物が供えられ、引き継ぎ準備は出来上がりです。   



 
御供え物の状況

 
社守の口頭引き継ぎ状況

  引き継ぎ所に前任社守2人が待ち受ける中、新任社守2人が午前5時前に来られて、
  「昨年の山の神のお守は、つつがなく 終わりました。新年からのお守の方はどうか宜し

 くお願いします」と言った程度の口頭引き継ぎでした。そして前任社守から新任社守に御
 神酒とスルメ・昆布が振る舞われました。その後、年齢順に男神と女神が手渡し引き継

 がれるという流れでした。新任社守は、その神棚をそれぞれ押し頂いて帰宅されました。
 この時、後ろを振り返ってはならないとされているそうです。




 
御神酒とスルメ・昆布の振る舞い

 
山の神の拝受
 
  この様に山の神の引き継ぎ式は、未だ暗い早朝5時に薄明るい電灯の下で行われま
 した。厳かな神事を撮影することには、お叱りがあるかと思い、ヒヤヒヤしながら撮影の可否

 をお尋ねしようと近付くと、顔知りの方々でしたので、すんなりとフラッシュを焚き撮影させて
 頂きました。

  有り難う御座いました。


 
  平成25年度は、地元自治会長の役があたり多忙のため・・・・・・一つの事に熱中する
 とその事にのめり込み、他の事は目に入らなくなる・・・・・・というのが実際の姿だろうか。 

 4月以降は殆どホームページの更新が出来ませんでした。
 正月の通常総会も終わり、その議事録の整理も目処がつき、何とかゆとりが付いたとこ

 ろで、太郎坊宮の伊勢神宮参詣に参加したのです。その際、「誰かが少しづつでもお前
 のホームページ見てるぞ。この前は山の神の写真撮りに来てたと聞いてたが、どうなっ

 てる。」と、・・・・つまり、気合いを入れられたのです。 有り難う御座います。
  今後は、気持ちを入れ直してHPの更新に努めたいと決めています。

   どうか宜しくお願いします。


山の神 終わり

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