女神 男神 民家神棚の山の神 |
山の神の祭祀状況 |
山の神は、男神と女神があって、それぞれ守をする、いわゆる社守は2人が要ります。 太郎坊地区と宿地区は順番制で1年間をお守するわけですが、途中、身内に不幸があ った等の不浄が生じた場合には、即時、お守している山の神を相方に預ける等神棚にさ え触れることは出来ません。そして、数日後の良い日に次の順番者に引き継ぐのです。 ともあれ、通常の引き継ぎ式の様子を写真撮影したくて、昨年も1月4日午前5時に引 き継ぎ所に駆け付けたのですが、午前4時55分には引き継ぎ終了となっていましたので、 今年は午前4時半頃現地へ行きました。 |
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参詣者の為の篝火 |
引き継ぎ所 |
現地では、引き継ぎ前の諸準備中でしたので、先ず山の神さん(最上右写真)にお参り しました。 引き継ぎ所は、太郎坊宮阿賀神社の参道石段を少し登った右側にある「天台 宗・成願寺」の本堂軒下です。 ここに引継用の茅編みの筵(むしろ)が敷かれ、その上に男神と女神の山の神が一時 的に祭られて、お供え物が供えられ、引き継ぎ準備は出来上がりです。 |
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御供え物の状況 |
社守の口頭引き継ぎ状況 |
引き継ぎ所に前任社守2人が待ち受ける中、新任社守2人が午前5時前に来られて、 「昨年の山の神のお守は、つつがなく 終わりました。新年からのお守の方はどうか宜し くお願いします」と言った程度の口頭引き継ぎでした。そして前任社守から新任社守に御 神酒とスルメ・昆布が振る舞われました。その後、年齢順に男神と女神が手渡し引き継 がれるという流れでした。新任社守は、その神棚をそれぞれ押し頂いて帰宅されました。 この時、後ろを振り返ってはならないとされているそうです。 |
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御神酒とスルメ・昆布の振る舞い |
山の神の拝受 |