山  の  神

                                   平成25年1月4日(金) 降雪

 
山林内での祭祀状況(H26.1.4未明)

女神                  男神
 
民家神棚での祭祀状況

 
 山の神の信仰が、どの様にして広まったのかは定かではありませんが、兎に角、日本全
 国の隅々まで信仰があるようです。子どもの頃、田舎の死んだ親父が山の神にお参りに行

 っていたのを覚えています。
 ここ滋賀県の東近江市の小脇郷でも何ヶ所か祭祀場所があるようです。

 私の住む所では、大昔から隣地区と一緒になり祭祀して来たようです。 ところが、この山の
 神は、 「たたりが怖い」 とかの伝説があり、謎めいたことが多いので、自分としては信仰心

 より興味深さが勝ち、各現場を覗いてみました。



 
太郎坊宮参道脇にある山の神入り口

 
雪の中の山の神(H24.1.4撮影)

  山の神の祭祀場所は、山林内とされているのが一般的で、御神体は常緑樹の樹木や自
 然石が多いようです。山の神の姓別は、女神・男神・夫婦神など地域によって違うようです。

   この太郎坊宮阿賀神社麓の、太郎坊と宿(しゅく)の二在所が祭祀する山の神の場所は、
 太郎坊宮自動車参道脇にあります。御神体は、檜ですが親木が枯れたということで数年前

 に檜の若木が後継木として植樹されています。



 
引き継ぎ場所(H25.1.4撮影)

 
参拝者への御神酒(H25.1.4未明)

  山の神は、五穀豊穣の農耕神、夫婦和合・子孫繁栄の福神として知られていますが、
  「祭りを怠ると祟る」とか「荒事を好む」等の荒神的性格があるようで、 「祟りが怖い」とい

 うのは、こういうところから来ているようです。
  山の神のお参り日は、近郷では毎年1月3日から8日までのようですが、当地区は1月4

 日未明から朝方にかけて行われ、午前5時に当番社守の引き継ぎ交代式がありますので、
 シャッターを押したくて駆け付けたのですが、一瞬遅れで引き継ぎ式が終わっていました。

  仕方無く、平成26年1月4日に再度その現場を見たい思いで帰宅しました。


   
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