2012.3.30(金)〜4.1(日) |
若衆達は、地区内の除災招福を祈願して鉦太鼓を打ち鳴らしなが ら練り歩きます。 太郎坊宮を支える地元小脇郷5自治会からは、それぞれ若衆達によ る鉦5丁1竿・太鼓1個と、子共ども神輿による渡御を行います。 この渡御の花形は、なんと言っても自治会内から選ばれた15歳以上 の若衆18人による鉦と太鼓での渡御です。 |
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祭りの主役である若衆達 |
祭りの若衆達は、鉦太鼓を打ち鳴らして、自らの苦痛とひき替えに 地区内の皆さんの、除災招福・商売繁盛・五穀豊穣・農耕安全・ 家内安全・交通安全等を祈願し ながら自治会内を練り歩き、ご神田横の催事場まで渡御します。 この若衆達は、清浄な眞心とやる気で己を打ち捨てて苦難に立ち向かえ る者だけの精鋭男前集団なのです。こうした男っぷりの良さを備えていな ければ、地域の人々の除災招福を願う祭りは担げません。 |
子ども御輿の子ども達 |
東近江市小脇郷の氏神は、通称名の太郎坊宮でおなじみの阿賀神社です。 太郎坊宮は毎年4月第一日曜日が氏神様の春祭り本祭日であり、これに伴って新年早々から諸 準備が行われ、主としては祭礼期間は3日間となっています。 平成24年は、 3月30日が小宵宮(宵宵宮) 3月31日が宵宮 4月1日が、本祭 であり、各日にち毎に祭事の予定が組まれています 今年は、平成23年夏の甲子園で帝京高校戦に活躍した地区の誇りでもある八幡商業高校野 球部、新OBの元甲子園ボーイも参加してくれました。 |
宵宮メインイベントの松明焚き |
鉦・太鼓の伝説 祭りでは、若衆達の鉦と太鼓による渡御ですが、こうした渡御の習わしは滋賀県でも珍しく湖 東地域でも小脇郷周辺でしか見かけません。 では、なぜ鉦と太鼓での渡御なのか ・ ・ ・ 、 その由来は定かではありませんが、いつか昔ばなしに書いてあるのを見たことがあります。 昔々、 八日市と安土の商人の間で恵比寿さんの御神体の祭祀争いがあり、 終には力 と力の争いに発展したそうな。その結果、御神体は無残にも首と胴体に千切れてしまっ た。それを各々持ち帰って祀り、八日市の市神神社には、その片方が祭られている。 この時、恵比寿さんの耳も落ちてしまい、この耳を祀ったのが小脇町にある宿の蛭子神 社であるそうで、その後、ツンボ蛭子といわれるようになったそうです。 そして、 恵比寿 さんの耳が聞こえないので、春の祭りには3日前から鉦や太鼓を打ち鳴らすようになった と言い伝えられているそうです。 |
鉦と太鼓の渡御 |