大澤の地蔵院 160年ぶりの修復工事完成 入佛式
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 大澤が、字で管理している聖徳太子ゆかりの地蔵院本堂の修復工事が完成し、十一月十七日、落慶を祝う入佛式が行われました。
 大澤の地蔵院は西暦六○六年に、聖徳太子が百済寺へ向かわれる途中、この地で澤の中から地蔵尊を掘り出され、寺を建立したのが始まりだと伝えられています。
現在の本堂は、今から百六十年前の天保十三年に完成したと記録されていますが、老朽化が激しくなったため、区の総会で修復することを決め、今年の六月から工事に入っていました。
この本堂は、今年の二月に国の登録文化財に指定されたことから、県教育委員会や、町の歴史民俗資料館のの指導を受けながら、工事を進めました。
入佛式には、字の人たち約百二十人が参加して法要を行い、工事の完成を祝いました。
式に出席した歴史民俗資料館の森容子氏(学芸員)は、「大澤のみなさんが、文化修復の手順に従って工事を進めることを決められたのは、大澤の文化性の高さを示すものであり、この平成の大修理の精神を後世に伝えていってほしい」とあいさつされました。

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