◆大津・大津市◆
二〇〇六年は、天才作曲家W・A・モーツァルトの生誕二百五十周年となる記念すべき年です。「モーツァルト・イヤー」としての各地でモーツァルトにちなんだ催しが開催されます。
大津市の県立芸術劇場びわ湖ホールにおいて、その幕開けを飾るのが、四日のプラハ国立劇場オペラ引越公演『ドン・ジョヴァンニ』です。
このプラハ国立劇場は、一七八七年十月二十九日にモーツァルト自身の指揮で『ドン・ジョヴァンニ』を世界初演した劇場で、作品に対する愛着の深さは世界のどの一流劇場にも優るものがあります。今回の引越公演でも、作品が初演された当時の雰囲気をそのままに味わう楽しさが期待できます。
多くのオペラファンや出演者などから高く評価されているびわ湖ホールのすばらしい空間で、モーツァルトの傑作オペラを堪能してみませんか。
一方、室内楽では、レクチャーコンサート『天才モーツァルトの秘密を探る』が二十二日に開催されます。“天国的”ともいわれる美しく安らぎに満ちた音楽を創ったモーツァルトに、「果たして彼は神の子か」という観点から迫ります。何も考えずにただ聴いていると安らぎの音楽であり、楽譜を見ると実は精巧な精密機械のようでもあるモーツァルトの弦楽四重奏曲の神秘…。そして自筆譜に隠されているあっと驚く真実とは…?
すばらしい演奏とユーモアいっぱいのお話を聞かせてくれるのは、平成十六年度文化庁芸術祭大賞を受賞し、国内外で活躍中の「古典四重奏団」。美しい音楽に酔いながら、新しい楽しみ方を発見できるカルテットのコンサートもお見逃しなく!(びわ湖ホール事業部)
プラハ国立劇場オペラ
モーツァルト作曲
『ドン・ジョヴァンニ』
●日時/2006年1月4日(水)18:00開演
●会場/滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール(大津市打出浜)
http://www.biwako-hall.or.jp/
●料金/S席16,000円、A席13、000円、B席11、000円、C席9、000円、D・E席完売
クァルテット・アラカルト
古典四重奏団
『天才モーツァルトの秘密を探る』
古典四重奏団による『天才モーツァルトの秘密を探る』
●日時/第1章「神の子である」2006年1月22日(日)14:00開演▽第2章「神の子ではない」2006年3月12日(日)14:00開演
●会場/滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 小ホール
●料金/〔各1回券〕一般3、500円、青少年(25歳未満)1、500円、2公演セット券5、500円(一般のみ)
※両公演とも、6歳未満のお子様はご入場できません。 お問合せは、びわ湖ホールチケットセンター(077ー523ー7136)へ。
〜そして繋がる生命の物語〜
「皇帝ペンギン」
=滋賀会館シネマホール= |
新年明けましておめでとうございます。寒い季節ですが、どうせならとことん寒さを劇場で体験してみませんか?字幕版は県内初上映となる「皇帝ペンギン」。南極に生きる皇帝ペンギンたちの暮らしを追ったドキュメンタリー作品です。
ペンギンと聞いて、当初は「ほのぼの癒し系?」などと思っていたのですが、その想像は思いっ切り甘かったことを劇場で思い知らされました。
まず驚かされるのは、南極という環境の苛酷さと、皇帝ペンギンたちの生命力の強さ。愛らしい外見とは裏腹に、天敵から逃れ、空腹に耐え、マイナス四十度の極寒と時速二百五十キロにおよぶブリザードの中、子孫を残すための旅を続ける皇帝ペンギン。その忍耐と、水中を美しく「飛ぶ」姿に感動を覚えます。
そして、大自然の迫力に迫ったこのドキュメンタリーに、甘い恋の語らいをアフレコしてしまうフランス人の想像力にも万歳!ペンギンのカップルが潤む瞳で愛を語り、唇(クチバシやけど)を絡ませ、首筋にやさしくキスをする。恋人たちを描かせたら天下一品、フランス映画の本領発揮です。そして、恋人たちの愛情とともに、文字通り命をかけてその我が子を守る親子の愛にも注目です。
滋賀会館シネマホールは、新年四日からの上映開始。四、五日の覆面上映を始め、今年も世界の名作を用意し、みなさまをお待ちしています。(シネファンク 深井鉄平)
皇帝ペンギン
2005年/フランス/86分
監督・脚本:リュック・ジャケ
音楽:
エミリー・シモン
声の出演:ロマーヌ・ボーランジェ/シャルル・ベルリング/ジュール・シトリュック
JR大津駅北口より徒歩5分、県庁前の滋賀会館5階のシネマホールで、1月4日から15日まで上映。
4日から9日までは12:30より、ただし7日から9日までの3日間は16:40の回が追加されます。(10日は休館日)11日から15日までは14:45と18:55の2回上映。
当日一般:1300円、学生:1000円(毎週水曜日は1000円均一、毎週木・金曜日朝の初回と16:00以降の上映は1200円均一)お問合せは077ー522ー6232へ
全県/大津/湖南・甲賀/東近江・湖東/湖北・湖西/中央政界特報/社説
◆東近江・東近江市◆
合併で生じた地域格差の解消に取り組む東近江市は、新市まちづくり計画の柱に「ケーブルネットワーク事業」を打ち出た。基盤となる「情報の道」(光ファイバー)を整備する一方で、付加価値を生かした「ケーブルテレビ」(CATV)へは、当面の加入率を五〇%に設定し、住民説明会を開くなどして加入促進に力を入れる。総事業費五十二億円(合併特例債活用)を見込み、今年十月ごろの開局を目指す。多チャンネルのテレビ、加入間無料のIP電話、インターネットに目が奪われがちだが、賛否両論が渦巻く中で、ケーブルネット本来の活用法を独自入手の先進事例などを基に紹介してみたい。
◇情報の道◇
在宅健康支援 市民の生活習慣病などの対策(食事・運動など)を映像番組で指導する。(保健指導も可能)
在宅介護支援 メンタルケア(話し相手)も含めた遠隔リハビリなどを提供する。ホームヘルパーの巡回時にも適切なサービスの提供を行う。
デジタル・ミュージアム 管内には有形無形の歴史遺産が多くあり、これらのコンテンツ(動画、写真)をインターネット上に公開し、小・中学生の学習教材として活用し、市内外の人に東近江市の文化を紹介する。
施設遠隔監視 上下水道や簡易水道の配水池、下水処理施設の集中監視を行い、施設の障害や機器の故障管理など緊急事態に対処する。
産業振興 商店街の買い物情報、イベント情報を提供する。テレビの生中継と連動して商店街情報を消費者にリアルに提供し、消費者の生活支援とともに地域経済の活性化につなげる。
カメラ監視システム 交通渋滞や降雪、降雨情報などをCATVに加入のテレビ、インターネットに接続のパソコンや携帯電話などに提供する。
生涯学習支援 テレビやインターネットを利用して生涯学習への講座、講習会などが家庭で受講できる。
大学の公開講座 市内の大学とタイアップし、市民への公開講座や中・高生を対象にした大学授業の受講を可能にする。
安否確認 家庭の日常利用する器具や機器にセンサーを取り付け、高齢者の一人暮らし世帯の安否確認を行い、安心安全の暮らしをサポートする。
◇ケーブルテレビ◇
BS・CS放映 BSやCS放送をCATVケーブルから各家庭内のBS・CSチューナーに送信する。
ビデオ・オン・デマンド 各家庭から電話などでセンターにアクセスし自主放送番組などが好きな時に見られる。
屋外拡声放送 市役所などからの告知放送や緊急放送などの情報を屋外のトランペットスピーカから放送する。
宣伝・広告 CATVコミュニティチャンネルや他の自主放送番組、TVガイドなどを利用して、企業や商店の広告を掲載し消費拡大を図る。
防災情報提供 地域に危険が迫ったと時、危険な人物が徘徊している、洪水の恐れがあるなどの情報を提供する。
気象・水位観測 市の中央には愛知川が流れ、氾濫すると危険な河川なども多くあり、防災上の観点から市内数個所で気象・水位観測を行い、CATVで情報を提供する。
観光情報提供 観光案内情報、特産物情報をケーブル局で制作した映像番組をコミュニティチャンネルで放送するだけでなく、NHKや民放、衛星放送などを通じて全国配信し地域の情報を発信する。さらにインターネットを利用し地区内外に発信する。
災害関連放送 市民の身体生命にかかわる事件・事故について、告知や対応策をコミュニティチャンネルなどで緊急放送を行う。また、土砂災害や河川水位、気象の警報情報なども文字スーパーや告知端末から放送する。
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