滋賀報知新聞(ニュース)平成17年7月15日(金)第14156号


女性のやる気を応援

女性創業塾セミナー

=八日市商工会議所=

▲分かりやすい講義に耳を傾ける参加者
(湖東・東近江市)
 女性に新たな活躍の場を見つけ出してもらうきっかけにしょうと八日市商工会議所が五日、「女性創業塾セミナー」を開いた。

 創業に向けての心構えや経営者としての基本知識を学ぶ講座で、すでに創業している人やこれから起業を目指している二十〜五十歳代の女性二十七人が、県内各地から参加した。

 午前中は、キャラウィット代表取締役で中小企業診断士でもある米澤実弥子氏の「ワクワク経営塾」を受講した。

 講義は、企業のさまざまな形態や創業するための法的知識、流行や経済を把握する感性、店舗経営や接客サービスなど、起業から継続につなげていく事業計画や宣伝、企業会計など、実際に事業を運営していくための基本知識を学んだ。

 この後、招福桜で昼食を囲み、中村成実社長から「おもてなし」についての話しに耳を傾け、顧客に満足してもらうサービスとは何かの一端にふれた。

 同会議所では、今回の創業塾を手始めに十月には十回シリーズの「女性創業塾」を計画。元気のある女性の起業を支援していくことにしている。問い合わせは同会議所(電話22−0186)へ。


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折り紙の魅力、紹介

四季の花や童話など85点

=折り紙ボランティア「おりづる」=

▲八日市まちかど情報館で開かれている折り紙ボランティアサークル「おりづる」の作品展
(湖東・東近江市)
 八日市本町の八日市まちかど情報館で折り紙ボランティアサークル「おりづる」(川崎敦子代表)の作品展が開かれている。

 「おりづる」は二年前、八日市福祉センター「ハートピア八日市」で開かれた折り紙教室に参加した六十〜七十歳代の女性十五人でつくる趣味のグループで、月二回同センターのボランティア室に集まって作品作りを楽しんでいるほか、中央公民館や各地区の子供会に出かけた教室を開催して、折り紙の魅力を伝えている。

 今回の展示は、グループ結成から三年目に入る節目を機に、折り紙の魅力を広く知ってもらおうと開催。会場には、四季の草花や風景、童謡の世界をメルヘンチックに表現した作品など約八十五点を持ち寄り展示している。複雑に折り込まれた技巧的な作品や、比較的簡単に折れて、楽しい作品などが出来映えを競い合っている。

 二十六日までの展示で、期間中、会員によるやさしい折り紙教室を開いている。

 同サークルでは、折り紙を楽しんでみたい希望者を募っている。問い合わせは、代表の川崎さん(22−6115)へ。


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3つの“たい”を大切に!

岡本夢プラン委員会が知事とトーク

=モデル地域として大きな期待=

▲揃いの黄色法被を着たメンバーと意見を交わす國松知事
(湖東・蒲生町)
 國松善次県知事が県民と率直に意見を交わす「第百二十四回知事と気軽にトーク」が十日、環境・観光・介護の3Kを掲げてまちづくりに取り組んでいる蒲生町岡本地区(居永伊佐男区長)で行われた。地区あげて生ごみの堆肥化やガリ版を発明した堀井親子の歴史を守り伝えている岡本地区の活動を、國松県知事は熱心に見学し、トークでは先進的な取り組みの継続性について参加者と知恵を絞った。

 このトークには、区役員のほか、岡本夢プラン委員会に属する生活改善・歴史研究・堀井家整備・環境整備の四委員会正副委員長、老人会、婦人会、子ども会代表者ら十七人が参加した。

 午後四時前に到着した國松県知事は、区民の手厚い歓迎を受け、高木神社や区独自で分別回収しているごみ再生ステーション、堀井家の母屋をじっくりと観て回り、以前、自転車で来たときに閉まっていて入れなかったというガリ版伝承館で久々に鉄筆を握った。

 約一時間にわたり岡本地区の風土や地域住民の心意気を感じ取った上で、岡本公民館でのトークへ。

 まず、地域の自立を促す観点から区民あげて実践している生ごみの堆肥化について、参加者から「県が実施している電気代のキャッシュバック運動のように、ゴミを減らせばキャッシュバックするような仕組みを作ってほしい」との声が上がり、國松県知事は「全県的にルールを作り縛ろうとするよりも、普及には実践例と目に見える効果を示す必要があるのではないか」と答えた。

 御代参街道の宿場町として栄えた歴史を礎に、参加者が「宿場サミットができればいいな」と横のつながりに目を向けると、國松県知事も「街道はつながっていることに意味がある。ぜひ、みなさんの呼び掛けでつながり、互いに刺激し助け合って輪を広げてほしい」と期待を寄せた。また、堀井家の蔵を工房や福祉サロンとして活用してはどうかと提案し、日本でここにしかない堀井親子の足跡を知ってもらうためにもガリ版伝承館の土・日曜日の開館を求めた。

 その後、福祉や子育て、食育にも話しが広がり、國松県知事は「これからは地域が家族としての役割・力を発揮するとき。そのためには、いかに絆を作っていくかが重要」と強調し、参加者に▽ありがたい▽もったいない▽人のお役に立ちたい―という三つのタイを大切にしてほしいとの思いを伝えた。


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よもぎ発酵液で

人も自然も健康取り戻す

=倶楽部会員を募集中=

▲岡田代表のみに伝授されたよもぎ発酵液の培養方法
(湖東・蒲生町)
 生ごみを一切出さない―という目標に向かって、生ごみの堆肥化やごみの独自分別などリサイクル活動に取り組んでいる蒲生町岡本地区で、新たな組織「よもぎ倶楽部」(岡田文伸代表)がこのほど誕生した。

 生ごみの堆肥化と聞くと「めんどくさい」との思いが先走り、行動に移せないことが多い。そんな中、区内から出る燃えるごみの袋が半減するといった成果を得てきた岡田代表は、区民の頑張りで築き上げられてきた活動の普及を模索し、環境保全に取り組むNPO法人琵琶湖自然浄化プロジェクト(谷村巌理事長)から生ごみの堆肥化に使用してほしいとの打診を受け、独自開発された“よもぎ発酵液”と出会ったという。

 よもぎ発酵液は、ミネラル分が最も多い日の出前に摘んだよもぎの葉を漬け物のようにして原液を抽出し、糖蜜や天塩といった天然素材のみを使って発酵・培養したもので、乳酸菌や光合成菌などを含む土着菌が豊富に含まれている。

 土着菌とは、土に生息する微生物のことで、有機物の腐敗を防ぎ発酵を促す力が強い。身近なところでは、健康な人の大腸に百種類百兆個の微生物が住みついているともいわれ、みそやチーズ、納豆、パンといった食品加工に微生物の発酵力が応用されている。

 岡田代表は、生ごみを流し台の三角コーナーに捨てる際に、よもぎ発酵液をサッと噴霧しておけば悪臭が消え腐敗せず、発酵した生ごみが液に含まれた微生物の働きで善玉菌いっぱいの肥料となって、それを使い育てた野菜を食べることが人間の健康へとつながり、真の意味で循環型社会が構築されると力を込める。

 岡本地区でも二十軒ほどが実際に使用し、その効果を実感している。岡田代表は、「一人でも多くの人に循環型生活のすばらしさを知ってもらいたい」と草の根活動に共鳴し行動する会員を募っている。

 よもぎ倶楽部の年会費は個人が一千円、団体が一万円で、入会するとよもぎ発酵液のお試しボトルと会員証が送られる。 申し込みおよび問い合わせは、同倶楽部事務局(電話・FAX0748―55―0419)まで。


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子どもたちの緊急サイン見逃すな

路線バスが「110番のバス」に

=近江八幡駅発着の近江鉄道バス全車=

▲「子ども110番のバス」のマグネットシートをつけた近江鉄道の路線バス
(湖東・近江八幡市)
 子どもたちを不審者から守るために、近江八幡市と市教委、近江八幡署、近江鉄道は、路線バスを「子ども110番のバス」として走らせる県下はじめての取り組みを、十一日からスタートさせた。

 「子ども110番のバス」は、JR近江八幡駅を発着する九路線すべての路線バスが対象。「子ども110番のバス」と書かれた縦三十センチ、横五十センチのマグネットシートを車両前面や側面に、また、縦二十一センチ、横三十センチのマグネットシートと同じデザインのシールを窓にはったバスが、子どもたちを危険から回避させてくれる。

 子どもがバスに向かって手をふるなど、危険を知らせる行動を確認した段階でバスを停車させ、子どもをバスに乗せて状況を聞き取り、警察、学校・園、家庭などに連絡、駆け付けたパトカーに子どもを保護してもらう。また、パトカー到着まで時間がかかりそうな場合は、そのままパトカーが追い付くまで走行し、安全を確保する。

 市教委が作成したマニュアルをもとに、近江鉄道ではバスの運転手に対して研修を行い、運用に備えてきた。また、近江八幡市内だけでなく、市外の他市町でも同様に対応することになっており、各市町役場や警察署などにも運用の開始と協力を要請した。

 近江八幡市では、不審者出没情報が自治会の回覧などでも頻繁に流されるなど、子どもに迫る危険を心配する声も多く、今回の「110番バス」投入で、その効果が期待されている。

 


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