歴史街道を訪ねて  

千草街道

  千草街道(ちぐさかいどう)とは近江(滋賀県)と伊勢(三重県)を結ぶ間道で、永源寺町
 甲津畑より鈴鹿山脈の杉峠を経て三重県菰野町千草に通じる道です。
 多くの商人が行き来し栄えた道ですが、今は雨乞岳への登山道として利用されてます。

  ところで、この道には日本の歴史を書き換えたかもしれない「事件」がありました。
 それは元亀元年(1570)5月19日上洛帰途の織田信長は、東海道や八風街道まで佐々木氏や
 浅井氏、それに一揆勢に道をふさがれ、やむなくこの道を通ったところ六角承禎の密命を受けた
 杉谷善住坊が鉄砲で信長を狙撃、玉は信長の身体をかすめたものの、命に別状は無く無事岐阜に
 辿りつきました。もし、この玉が命中していたら天下統一はもちろんのこと、歴史は大きく変わって
 いたでしょう。すこし、山中ですがハイキングがてら戦国時代の歴史街道を訪れてください。

      千草街道登り口付近       隠れ岩降り口          案内板(クイックすると拡大します)

           


           
ここを通った信長を              この岩陰から狙い撃ち
 
                 

   余談です、杉谷善住坊は事件後逃亡してましたが、高島郡でからめとられ、首だけ出して立ちながら
  地中に埋められ、七日間その首筋を竹の鋸(のこぎり)で曳き殺すという凄惨な処刑を受けたとされてます。


              蓮如上人旧跡
         案内板(クイックすると拡大します)

         

     
      案内地図に戻る   ホームに戻る      次はがおん井の池です