蛭   子   神   社
 仁  吉  郎  桜

 

蛭子神社宮跡の仁吉郎桜



            蛭子神社の仁吉郎桜 
 
    蛭子神社宮跡前広場の四角(よすみ)には桜の木が1本ずつ
  植えてあり、毎年春の開花時期には見事な花を咲かせ
  ています。

  近年、神社横に新道が付いて車の通りも多く、通行が
  便利になったこともあって花見の時期には、にわかカ
  メラマンがよく訪れてシャッターを切っていますし、 夜
  桜の下で酒肴を囲んでいる人達も数日間は見かけま
  す。また、夏には日陰をつくってくれていますので、こ
  こで涼んでいる子連れの親御さんも散見されます。     

    この木は、地元の、今は亡き仁吉郎さんが
       花が咲いたらみんなで花見しような
   と言って1人が苗木を植えておられたそうです。

   しかし、悲しいかな、その3年後頃に亡くなりました。
  桜の花は、仁吉郎さんが亡くなった翌年の平成3年
  春から咲きはじめ、現在に至っているのです。

                              
 

宮前広場の4本の桜
 

満開の桜花


   この木を植えた仁吉郎さんは、八日市農協の組合
  長までされた方で、人格豊かな人物だったという印象
  があります。  

   私は仁吉郎さんに一度だけ喋って貰ったことがあ
  り、その時そう思いました。それは、たしか春祭りの
  時のことで、温厚そうな豊かな口髭が似合った細面

  の優しい顔で、突然
      趣味は何や
  と聞かれ、私は若い時でしたので言葉を喉に詰めて

  いると
     わしゃあ、連れと一緒に山奥にイワナ釣りに行
     くのが好きや
  と言っておられたのを記憶しています。周りの老人に

  聞くとイワナ釣りや山菜採りが好きだったと言います。
  そう言う私も、いつの間にかイワナ釣りが好きになって 
 いました。

   桜 の時期になると、昔喋ってもらって嬉しかった事
 を懐かしく思い出すんです。





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終わり





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