池には川エビが沢山住んでいた
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半世紀前の昔、この辺りの子ども達は赤木の水神さん付近が夏休み中の遊び場でした。
川での水遊び、水神さんの本殿とつながった拝殿での勉強・マンガ本・昼寝や神社敷地の池
の周りでセミ取り・鬼ごっこ・木登り・かくれんぼ等で一日を過ごしていました。 夏には大人達も集まり水神さん裏からこんこんと湧き出る冷水の掛け流しに打たれて水行を行っていた。
今は、本殿や拝殿、それに池の周りに生えていた樹齢800年を超すと聞いていた杉の大木4〜5本も往年の台風で倒れて無くなったそうです。 子ども心にも、この大木の存在で、大木の年
輪と人の一生という事について色々な思いを致していました。今は、その遠い年月的な象徴の存在が無くなり、 実に寂しく残念に思います。
水神さんの湧水は軟水で、他集落や遠い所の人達も 「ここの水は美味い」 と言って沢山の人が水を汲みに来ているそうです。
郡浦神社から郡浦平野を北東方向に上がると最奥に山田という細長い山村集落があります。
その中腹に、地域の旧家で、今は亡き恩師森先生のお宅が一軒だけあります。 御宅は付近の
農家とは違う書院作りで、古い庭園付きの名家です。 ここを地元では「赤木」と敬いをもって呼んでいます。森先生は学校教師で、先見の明に長けたお方の印象があり、その奥様やお母さん、お婆
さんは、我々付近の子ども達に大変寛大で優しい人だったことが心に焼き付いています。
御宅の入り口道路東上には樹齢数百年と想像する椎の木のご神木に守られていた「天満宮」
がありますが、椎の木の大木は今は無くなっています。 御宅の北側の川向こうに「水神さん」が祭られています。 これらの神々は森家がはるか大昔から営々と守って来られたのでしょう。
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森家の入り口にある赤木水源の看板
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赤木の天神さん (社殿と道路の間には椎の巨木があった)
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水神社本殿
とうとうと流れ出る湧水
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赤木の水神さん全景
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水神社裏湧水の貯水タンク
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