野神さんは、田畑などの耕作地を守る神が宿るところであり、作物の豊穣を祈願する神として、地域の人々 に大切にされてきました。 毎年、自然に対して祈りと感謝を込めた野神祭が行われ、地域の農家の人々 にとってなくてはならない存在なのです。 |
宿の野神さんは、児童公園横の森の中にあります。 野神さんの行事は ・正月 ・「5月5日」の男の節句 ・「8月23日」 に、御供えとお参りがあります。 この日は野神を祭り、供物を持ってお参りする重要 な日なのです。 |
正月飾りと御供え |
5月5日の御供え |
供物は5月5日の男の節句に、灯明と線香を献 じ、通常の御供えセットである 『御神酒・若水・米 ・塩』 の他に 『菖蒲・ヨモギ・餅』 等をお供えします。 各集落でも同様ですが、トラクター等の機械化にな る以前には農耕用の牛を飼っていました。この日 は牛を連れて野神さんにお参りし、農耕前の牛に は餅や団子を食べさせて元気を付けさせていまし た。 |
8月23日地蔵盆の夕方には、ナスビで作った灯明台に 灯明を献じ、三方に 『御神酒・若水・米・塩』 とスルメと昆 布のお供えをして,風雨災害除け、稲作等の豊穣を祈願し てお参りします。 そして、通常は野神さん横に敷いたゴザ上では参詣者に 御供えの御神酒等が振る舞われます。 今回は、お参りの 後で集会所において行われました。 |
8月23日の御供え |
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