昔から大澤村に伝わる珍しい行事
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9月1日、子供らによる百万遍数珠くりが今年も行われました。真夜中の11時半頃集会所に集まり日付が変わる12時ぴったしに繰り出し、字道の辻々で ”くがつのついたちひゃくまんべん、あ〜なんまいだ あ〜なんまいだ” と唱える、昔から大澤に伝わるたいへん珍しい行事です。字中を12周回り最終は夜明け前に地蔵院へ行き数珠くりをしてから八楽溜で大数珠を洗います。
元々言い伝えによると百万遍と地蔵院と八楽は因果関係があり、地蔵院は子供のお守り地蔵であり、八楽は昔風葬の地であって、大数珠の大玉はそのしゃれこうべに見立てて、子供たちが真夜中百万遍数珠くりをして悪疫退散、五穀豊穣を行うとあります。
真夜中に子供たちが百万遍数珠繰りで字内を走り周るという発想はどこから来るものなのか。謎に包まれた行事だと思います。

 子供たちが繰り出している間、集会所(澤のハウス)は闇夜の中の不夜城で、区長、副区長、支援者は寝ずの番。
ご苦労様でした。
 (真紀)

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