俳句コーナー
ことしの展示品のメインとして、”5・7・5の17文字に”秋”・”11月”・”冬”の季語を入れた俳句を全字民に投稿していただくことになりました。予想以上に多くの投稿があり、まつり当日優秀と思われる句を投票していただきました。あまりに多いため選ぶのも一苦労です。
”わいわい・がやがや”、俳句の詩を味わい、批評するのも、また楽し。
土と文化のまつりにて皆様から寄せて頂いた俳句です
38人・73句投稿されました。
投票で高得点の句
父の忌に合わすが如く菊薫る
お講汁旨しうましと皺の顔
不景気も親子笑顔で七五三
里いもが晴れて出番と文化祭
八楽のスダチくばられ食卓に
寒い朝グランドゴルフ温くなる
かたづけの手を止め窓より十三夜
初霜の豆の手取りし来年度
パソコンで囲碁打つ夫や秋灯下
家庭科の山芋料理あれこれと
凍ての朝巣央の蜘蛛の位置の確かさ
うれた柿お毒み役のカラスさん
いにしえをよしに秘めつつ凍てる溜(八楽溜)
河豚ちりの鍋を囲みて写メールす
スポーツ終へ豚汁パーティー計画す
店先の大きな石榴目に止まる
冬川の上に舞台に組みファッションショー
あれこれと山芋使いて料理する
刈田下る群れなす雀飛び立ちし
鰯雲一鳥高くたかく飛ぶ
庭先に秋の色づくもみじかな
ピラカンサス色あざやかに外周路
行く秋や湧き出づる雲消える雲
長雨で湿気たくさん芋豊年
もう少し歩けそうなり秋日和
小春日に日ざしを浴びてフトンほす
清流の水面にうつる薄紅葉
さざんかや雀顔出す花の中
鈴虫の鳴く音寂しく何想う
久々の小春日和にする洗車
雨の中柿をつつける鳥の群
紅葉が川面に浮かぶ楓かな
野辺に咲く曲がりし菊を愛でて生け
落葉を踏み分け進む登山道
忘れ得ぬ君が逝きしと秋便り
コスモスのゆれる中行く電動カー
紅葉に怠けた身体甦り
ひと日晴れふた夜は荒れて冬に入る
一泊の旅が夢なり秋日和
おふくろの味なつかしき芋煮かい
街灯の光ゆるやか冬の雨
秋の夜の一番風呂は極楽だ
灯油入れ旦那の仕事臭いから
屯して弾む話に天高し
山歩く楓のささやき冬近し
落ち葉かげか細い虫の音夜半の月
待ちにまつ土曜開放話合い
庭先に小鳥きてなく朝すがし
土からむ里いも掘りぬ展の汗
里いもにほっこり笑顔二人して
風音の散らしてゆきし落葉かな
今日の日によろこばしきかな萩の花
木枯しの音ぞ寂しきわが心
ペダル踏み今朝の秋風叉秋風
芋の露水玉越しの伊吹嶽
滝百選苗名の滝の音静か
遠目にも紅夕陽秋の空
小春日や久方ぶりに天淵のごと
行く春や里に農機の音遠く
雪残る白山の嶺凛として
秋の夜のコンサート帰りペダル軽し
冬の陽に干されし大根の白さかな
Vサイン家族に囲まれ七五三
小春日に苺苗植し老夫婦
夕暮の八楽溜に鴨浮かぶ
好物のゆずみそ供え亡夫偲ぶ
柿むけば冷たい風で乾くかな
晩秋の紅葉山並幻世界
贈られし菊花に遺影の埋もれけり
秋の空こがね色の美しい
紅葉見るとても美しきあかき色
こんなにもたくさんの方から寄せて頂きました。とてもすばらしい作品ばかりです。