平成19年3月20日(火)第14674号

◆全県◆
県内景況 回復基調に停滞感
企業訪問やモニター調査結果
=雇用面で人手不足強まる=

◆湖東・愛知郡◆
県議選・愛知郡区
平元氏が立候補
=三つ巴の戦い=


◆東近江・東近江市◆
彦根城の大凧とひこにゃん凧
展示と制作教室
=八日市大凧会館=


◆東近江・東近江市◆
東近江市 ごみリサイクルシステム
懇話会 基本方針策定へ提言
取り組めば暮らしが変わる
=資源循環「エコドーム」構想=


◆東近江・日野町◆
生涯スポーツ普及・振興へ
県体育協会 チャリティーゴルフ大会
=蒲生ゴルフ倶楽部で初開催=


◆東近江・安土町◆
林野火災防御訓練
強風下の延焼防げ
=安土町十三仏中腹で=


県内景況 回復基調に停滞感

企業訪問やモニター調査結果

=雇用面で人手不足強まる=


◆全県◆

 滋賀県は、県内景況を把握する企業訪問調査と、並行して行った個人消費モニター調査の結果をこのほどまとめた。前回調査に比べ、景況は全体的に改善傾向が続き、個人消費からみた景気も回復基調だが、停滞感が強まったとの判断を示している。

 企業五百六十五社(うち大企業八十四社)への訪問ヒヤリング調査と、販売やサービス、雇用関連など各業種に働く五十七人を対象にしたモニター調査から、県内景況を把握し、今後の県行政に反映する目的で行われ、企業サイドと個人サイドの両面から結果をまとめた。

 今期(昨年十〜十二月)の県内企業をみると、全体のDI指数(好転の企業割合から悪化の企業割合を差し引いた値)は、前回調査(七〜九月)に比べ、生産でプラス幅が七・一ポイント下がり、売上(四・一)と業況(二・七)でも縮小し、経常利益(マイナス一〇・四)で悪化している。

 また、雇用水準DI(過剰―不足)は、マイナス二二・九と前期(マイナス一八・五)に比べマイナス幅が拡大し、十期連続して不足感が過剰感を上回り、雇用水準に人手不足感は続く。

 業種別では、製造業の生産・売上・業況で悪化、経常利益で改善し、建設業の売上は回復、経常利益・業況で悪化した反面、卸売業で売上・経常利益・業況とも改善した。

 小売業とサービス業では売上・経常利益・業況ともマイナスに転じ悪化した。来期(一〜三月)については、原材料の価格上昇の不安要因は残るが、生産・売上・経常利益・業況の各DIとも改善見通しで、雇用は不足感がやや強まる見込み。

 一方、景気水準を示す個人モニター調査では、全体で「(ややも含め)良い」が三五%を占め、「どちらとも言えない」が三一%、「(ややも含め)悪い」が三三%だった。雇用関連で「良い」が大きく上回ったが、販売で「良い」「悪い」が同数、サービス関連で「悪い」が上回っている。

 景気の方向性は、全体的に「悪くなる」が「良くなる」を上回る一方で、「どちらとも言えない」が六三%を占めた。販売関連で「良くなる」、サービス関連が「悪くなる」の割合が増え、雇用関連でも「悪くなる」が大幅に拡大するとみられる。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


県議選・愛知郡区

平元氏が立候補

=三つ巴の戦い=


◆湖東・愛知郡◆

 告示(三十日)が迫った県議選に愛知郡区(定数一)から合併前まで旧愛知川町長を務めた平元真氏(53)が立候補することを表明、二十四日午前十時から事務所開きを行う。

 同郡区には嘉田知事の政治団体「対話でつなごう滋賀の会」公認の元旧愛知川町議・塚本精一氏(54)、民主党推薦の西澤桂一氏(66)の二人が立候補を表明しており、平元氏の出馬で三つ巴戦が濃厚になっている。

 平元氏は、衆議院議員秘書から旧愛知町議に当選、二期務めたあと、平成七年から合併まで三期旧愛知川町長を務めた。今回は「即戦力」をキャッチフレーズに自民党の推薦を受けない無所属での立候補を決めている。

 同郡区は合併により選挙区が旧二町に狭まった。今回の選挙では、浮動票と保守票がどのように動くのか注目される。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


彦根城の大凧とひこにゃん凧

展示と制作教室

=八日市大凧会館=


▲製作教室で作る「ひこちゃん凧」
◆東近江・東近江市◆

 八日市大凧会館で彦根城築城四百年を祝うオリジナル凧の展示が始まった。二十一日に開幕する彦根城築城四百年祭にあわせ、同会館が全国の城の凧の製作で知られる兵庫県の凧愛好家・志永洋己さん(60)から借用したもので、約六畳敷(縦四メートル○三センチ横三メートル十八センチ)の大きさ。

▲館内に展示されている彦根城の大凧
 志永さんは理髪業が本業だが、凧づくり三十年のベテランでこれまでに奴凧、六角凧などの伝統凧の他、城の凧の研究に取り組み、地元の姫路城や熊本城など国宝級の城の凧を製作。凧の仲間や研究者の間ではユニークな凧の製作者としてよく知られている。

 以前から交流のある同会館が、彦根城の凧の提供を申し入れたところ快く引き受け、今回の展示が実現した。志永さんの城の凧は、繊細な図柄が特徴。製作前に現地を訪れ、城の形、構造、屋根の重なりなどの記録写真を何枚も撮って持ち帰り、その姿を忠実に図面にし、凧の設計図に仕上げていく。特に連なる瓦の立体的な描画や石垣の起伏など、見事な絵画の技法も見どころ。展示は六月十二日まで。

 同会館では、今回の展示に合わせ四百年祭のマスコットキャラクター「ひこにゃん」のオリジナル凧の製作キットを考案。四月七日午前九時半から「ひこにゃんの凧づくり教室」を開く。

 対象は三歳以上で中学生までは親子同伴。参加費一人六百円(材料費)。参加定員は十五人。問い合わせと参加申し込みは同会館(23-0081)へ。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


東近江市 ごみリサイクルシステム

懇話会 基本方針策定へ提言

取り組めば暮らしが変わる
=資源循環「エコドーム」構想=



▲中村市長に提言の谷口座長ら懇話会メンバー
◆東近江・東近江市◆

 東近江市の総合的な資源循環型社会のあり方を話し合ってきた「リサイクルシステム懇話会」(座長・谷口浩志滋賀文化短大教授ら十人)は、生ごみ等リサイクル基本方針策定への基本的な考え方をまとめ、このほど中村功一市長に提言した。

 懇話会では、生ごみや容器包装物などの資源化や有効利用について、県内活動事例や県外先進地視察を含む七回の協議を重ね、市内の資源回収とリサイクルシステムの構築、家庭から出る生ごみ排出量の削減、市民への還元方法などを検討報告書にまとめた。

 新しい取り組みへは、ごみの減量・リサイクルへ簡単に積極参加できる仕組みづくりを提案している。家庭ごみの排出削減を徹底する一方で、資源ごみはゴミとして処理せずに、地域の集積場所に集め、リサイクル拠点施設へ持ち込むシステムが必要とした。

 家庭では生ごみ堆肥化への取り組み、「生ごみ排出ゼロ宣言のまち」に認定した地域へのゴミ減量協力金の助成ほか、資源物の売却益を積み立てた「ごみ資源化基金」の創設を打ち出している。

 資源循環施設の「エコドーム構想」では、資源ごみと生ごみのリサイクルと環境情報発信の拠点施設として整備し、資源化対象七種類二十六品目、再利用対象六種類の持ち込みを受け付ける。

 これらの分別、整理ほか、かん類・ペットボトル・プラスティック製容器包装類の圧縮・梱包、生ごみの堆肥化、子ども用品・衣類・日曜雑貨・本などのリサイクルショップ運営、環境教育・市民環境活動支援・環境情報発信の機能を持ち、資源循環型都市の構築を目指す。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


生涯スポーツ普及・振興へ

県体育協会 チャリティーゴルフ大会

=蒲生ゴルフ倶楽部で初開催=


▲参加者から寄せられたチャリティー金を國松会長(右)に手渡す優勝者の佐々木さん(日野町中山の蒲生ゴルフ倶楽部で)
◆東近江・日野町◆

 財団法人滋賀県体育協会(國松善次会長)が十六日、生涯スポーツの普及・振興を目的に「第一回滋賀県体育協会スポーツ振興支援ゴルフ大会」を日野町中山にある蒲生ゴルフ倶楽部で開いた。

 初の試みとなったチャリティーゴルフ大会には、公募により主に滋賀県民百三十三人が参加。穏やかな天候の中、午前九時から蒲生ゴルフ倶楽部の自然の地形を生かした美しいコースで競技がスタートした。比良・伊吹・鈴鹿の各コース内には、ワンオンしなければチャリティー(一千円)を支払うというホールが設けられ、合計十八万四千円が集まった。

 午後三時の表彰式で、同大会優勝者の佐々木清信さんから國松会長へとチャリティー金が手渡され、同協会が新しく創設した「滋賀県スポーツ振興支援募金」に寄付された。

 この募金は、明るく豊かな県民生活の形成やたくましく生きる青少年の育成に寄与するため県民から支援を募るもので、今後、県立の社会体育施設に募金箱を設置し、協力を呼び掛けるという。

 寄せられた募金は、滋賀県が主催する日本スポーツマスターズ二〇〇七びわこ大会(今年九月十四〜二十日開催)や県民体育大会といった生涯スポーツの普及・振興など、県内のスポーツの発展のため活用する方針。

 ゴルフまたスポーツを愛する参加者の善意を受け取った國松会長は、「スポーツ振興のためにと開いた大会で、何より参加者に楽しんでもらえて、とてもいいスタートが切れた。年齢を超え、人と自然に触れ合えるゴルフは生涯スポーツにもってこい。マスターズへのはずみにもなった」と手ごたえを感じ、来年度も引き続き四回のチャリティーゴルフ大会を予定している。

 


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


林野火災防御訓練

強風下の延焼防げ

=安土町十三仏中腹で=



▲懸命の消火作業を行う訓練
◆東近江・安土町◆

 全国で今月展開されている山火事予防運動推進月間の一環として、地域住民の意識高揚と関係機関の連携強化を目的に、安土町内野の十三仏で十八日、林野火災防御訓練が行われた。

 強風、乾燥注意報が発令される中、中腹の参道脇山林から出火、強風にあおられ、延焼の恐れがあるという想定で、地元消防団、近江八幡消防署、地元関係者ら約六十人が参加した。

 消防団員や消防隊は、可搬式ポンプや送水ホースを参道や山林の急斜面から運び上げ、ふもとの「みつくりが池」やタンク車からポンプ車などを中継してホースをつなぎ、四つの火点に次々と放水。また、携帯型手動ポンプのジェットシューターを使った消火活動などを行った。

 訓練後、津村孝司町長「今回の訓練が今後に生かされるように」、真山実内野自治会長「区民で防火の徹底を」、田中明町消防団長「これからも、スピーディーな消火への努力を」などと訓練を振り返り、青木幹泰署長が「連携も中継もうまくいった。きぬがさ山火災の跡を見ると、復旧には時間がかかることがわかる。二度と起きないようみなさんの協力を」と、訓練を締めくくった。

 


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ