平成18年4月29日(土)第14400号

◆全県◆
季刊誌「湖国と文化」
=地域記者を募集 =

◆湖南・栗東市◆
合併に関する市民の意向調査
5割近く「合併進めるべき」
将来像 「福祉・医療の充実」
=栗東市=


◆東近江・東近江市◆
情熱の堀井父子――能登川博物館
市の魅力 シリーズで紹介
=第1弾は「蒲生・ガリ版印刷」=


◆東近江・東近江市◆
外国人対策に新チーム発足
犯罪への対応と防止へ
選抜署員21人で構成
=東近江署=


◆東近江・東近江市◆
東近江地域から9人が受章
=
平成18年春の褒章と叙勲=


◆東近江・竜王町◆
大松明2基が燃え上がる
=5月1日 弓削で「火祭り」=


▲来秋で創刊30周年を迎える「湖国と文化」
季刊誌「湖国と文化」

=地域記者を募集 =


◆全県◆

 季刊誌「湖国と文化」は、来秋の創刊三十周年を節目に地域により密着した紙面づくりを目指そうと、県内各地の話題を取材、提供する地域記者を四人程度募集している。

 任期は七月から来年六月までの一年程度。三カ月に一回、記事を提供してもらう。一テーマにつき四百字以内。採用分については、編集室規定により四百字詰め原稿用紙一枚と写真一点で二千円の謝礼。

 応募は、履歴書と地域の話題を四百字にまとめ、5月31日までに〒520-0044大津市京町3-4-22、(財)滋賀県文化振興事業団(077-522-6268)へ。選考は、6月の作文審査を経て、7月に面接を行なう。

 季刊誌「湖国と文化」は、湖国の文化情報を楽しい形で発信しようと、昭和52年9月1日、創刊したB5判100ページの季刊誌。三千部発行し、県内書店、美術館、博物館などで販売されるほか、定期購読でも入手できる。


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合併に関する市民の意向調査

5割近く「合併進めるべき」

将来像 「福祉・医療の充実」
=栗東市=


◆湖南・栗東市◆

 栗東市はこのほど、「全体の五割近くが合併の検討を進めるべきと考えている」とする、合併に関する市民アンケートの結果を発表した。

 市民の関心度、意向を把握するため、市内在住の二十歳以上の男女三千人(無作為抽出)を対象に実施し、昨年十一〜十二月に全体の四二・九%から回答を得た。

 それによると、「合併に関心がある」と答えた人は全体の六四・八%。合併の検討については、「時期をみて進めるべき」(三六・一%)と「進めるべき」(一一・八%)を合わせると、全体の五割近くが「合併の検討を進めるべき」と回答した。

 合併で考慮する視点に関しては、「生活圏の視点」(六一・一%)が高く、次いで「人口や財政状況の視点」(四八・一%)となっている。まちの将来像については、「福祉の充実や医療体制が充実したまち」(七ニ・五%)、「うるおいとやすらぎのあるまち」(五八・五%)の順。


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情熱の堀井父子――能登川博物館

市の魅力 シリーズで紹介

=第1弾は「蒲生・ガリ版印刷」=




▲謄写版一号機など、ガリ版印刷の祖・堀井父子を紹介する企画展(能登川博物館)
◆東近江・東近江市◆

 新・東近江市の誕生を機に、市内各地区の魅力を紹介する東近江市立能登川博物館の第六十二回企画展『鈴鹿から琵琶湖まで 東近江の個性いろいろ』が、一年を通して開かれることになり、シリーズ第一弾の「蒲生地区ガリ版印刷の祖 堀井父子の情熱」が始まっている。

 各地区を代表するものや出来事にスポットを当て、地域の個性を活かしたまちづくりの一助とする企画で、一回目は蒲生岡本町に居を構えた“堀井新治郎父子”の偉業を紹介している。

 堀井父子は、誰にでも簡単に操作できる印刷機の研究・開発に私財を投じ、明治二十七年、世界に先駆ける「簡易謄写版」(ガリ版)を発明した親子で、謄写版に必要不可欠な原紙も開発した。

 この時代、日本の記録方法は毛筆や筆に頼り、複数枚の記録は大変な労力を要していた。また、外国製の印刷機が輸入されたものの、多大な資本投入が必要で、なかなか普及しなかったという。

 そこで、父・新治郎元紀は、安価な簡易印刷機を研究するため渡米し、シカゴの万国博覧会でトーマス・エジソン発明の「ミメオグラフ」(謄写版)を実見。衝撃を受けたが、高価であり実用的ではない―と、自ら開発することを決し、息子・新治郎仁紀とともに研究に没頭。豪商堀井家の家財すべてを注ぎ込み(後に再興)、初の「簡易謄写版」を発明した。

 館内には、謄写版一号機の同等品や、連続印刷が出来る「輪転謄写機」をはじめ、親子が創業した謄写堂の看板、解説書、海外普及のために持ち運んだ大型トランクなど九十点が展示されている。

 また、親子の出発点となったシカゴ万国博覧会の入場券や、エジソンの「ミメオグラフ」も紹介。附属する鉄筆やヤスリ、インクなどの道具も並び、懐かしむお年寄りらは「先生と一緒によく刷っていました。職員室にただようインクの匂も思い出します」と話していた。

 入館無料。五月七日まで。開館時間は午前十時〜午後六時。月・火曜休館。問い合わせは能登川博物館(0748―42―6761)へ。


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外国人対策に新チーム発足

犯罪への対応と防止へ

選抜署員21人で構成
=東近江署=





◆東近江・東近江市◆

▲26日、東近江署で行われた来日外国人対策支援チームの発足式
 三署の統合により管内の外国人登録者数が県内二番目になった東近江署に二十六日、「来日外国人対策支援チーム」が発足した。

 外国人が関係する事犯や事故については、これまでそれぞれ担当課で個別に対応してきたが、愛知川地区では人口の十人に一人が外国人となるなど、管内の外国人人口が増加傾向にあり、これに比例して犯罪や事故に絡む事犯の増加が懸念されることから、そうした問題に対応する専門チームを新たに結成したもので、各課から選抜した署員二十一人で構成。

 午前十時から同署で行われた発足式では、橋爪秀夫署長が「署の統合により、管内の外国人人口は甲賀市に次いで県内二番目になった。今後予想される悪質な犯罪や公安、交通事故など、外国人が関係する事犯の対応と予防、支援に連携して当たってもらいたい。(みんなで)アイデアを出して活発な活動を期待する」と訓辞。これに応えてチーム代表の藤本清隆・警務調査官(警部)が「外国人の問題に的確に対応するため、実態把握と来日外国人が抱えている教育や習慣等の諸問題に対する支援をチーム一丸となって推進し、安全で安心なまちづくりに目指して活動することを誓う」と決意表明した。

 支援チームでは、地域安全、犯罪防止、交通安全等の対策を重点に取り組んでいくことにしており、五月からは、来日外国人を雇用している企業に対し、犯罪の発生と被害の防止、交通安全などの教室や雇用に絡む事犯防止講習会を実施していく予定。


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▲宇川恵三さん
東近江地域から9人が受章

=平成18年春の褒章と叙勲=



◆東近江・東近江市◆

 平成十八年春の褒章と叙勲の受章者が発表された。県内受章者は褒章が十人(黄綬三人、紫綬一人、藍綬六人)、叙勲で四十五人(旭日章十一人、瑞宝章三十四人)が選ばれている。東近江地域から褒章が三人(藍綬三人)、叙勲に六人(旭日章二人、瑞宝章四人)が栄誉に浴した。東近江地域からの受章は次の皆さん。

  ◎叙勲◎

 社会功労に贈られる旭日章では、元日野町長の奥野弘三さん(79)=日野町佐久良八六九=が旭日双光章を、近江八幡市文化財保護審議会長の江南洋さん(80)=近江八幡市魚屋町上四三=が旭日単光章に輝いている。

 奥野さんは、平成五年に日野町長に当選して以来、三期十一年にわたって福祉、教育、産業、環境など各分野で業績を残し、優れた手腕をもって町政の発展と住民福祉の向上に貢献した。

 一方、公務精励の瑞宝章には、東近江市から元同市教育長の中村文幸さん(74)=市辺町一八八六=と、保護司の天津芳樹さん(70)=乙女浜町二三八=がそれぞれ瑞宝双光章を受章し、元郵政事務官の大谷庄蔵さん(65)=建部瓦屋寺町三四五=が瑞宝単光章を受ける。このほか、元神戸家庭裁判所首席調査官の武政司郎さん(71)=近江八幡市古川町一五〇〇―一一=が瑞宝小綬章に選ばれている。

 中村さんは、公立小学校の教頭、校長として初等・中等教育の充実発展に寄与するとともに、県教委職員など県教育行政にも携わり、東近江市の教育長として地方教育行政の充実発展に貢献した。

  ◎褒章◎

 社会貢献に贈られる藍綬褒章は、東近江市消防団長の宇川恵三(56)=東近江市五智町三一七=と、保護司の加藤武男さん(76)=東近江市横溝町一三二四=、民生・児童委員の森岡とし子さん(80)=近江八幡市西生来町二四〇二―一三=の三人が受ける。

 宇川さんは、昭和四十四年に八日市市消防団に入団して以来、豊富な知識と数多くの経験によって、いかなる事態にも対応しうる実力を身に付けた。現場での卓越した指揮監督が認められ、平成十三年には同団長に就任し、合併後も団員の資質向上と統率に努めた。

 


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大松明2基が燃え上がる

=5月1日 弓削で「火祭り」=




▲地元長老らが「今年は格別に格好がええ」と絶賛する三角松明(左)と笠松明(竜王町弓削にある小日吉神社前で)
◆東近江・竜王町◆

 竜王町弓削にある小日吉神社で、五月一日に行われる“火祭り”の目玉である大松明二基がこのほど神前にお目見えした。祭りを支えてきた同地区の長老らが「今年は格別に(大松明の)格好がええ」と見上げ、火祭りを心待ちにしている。

 この火祭りは、五穀豊穣と家内安全を祈願する春の例祭で、弓削地区の十五歳から二十五歳までの男子に参加が限定され、男子青年の祭りとして長年継承されてきた。

 しかし、少子化の影響で祭りの担い手が減少、存続が危うくなってきたため、平成十五年から男女を問わず、子どもの参加を積極的に取り入れた住民総出の祭りへと変更し、新たな形で継承している。

 火祭り最大の見どころは、男性を表す笠松明と終戦後から登場したという女性を表す三角松明への点火。両松明は、毎年、転作として地区内の田んぼで菜種を栽培し、収穫した菜種殻とわらを使って住民が手作りするもので、縄の編み方など熟練の技が必要となる。

 当日は、高さ約六メートルある両松明に火が放たれ、大きな音をたてながら火の粉を巻き上げ神火に包まれると、祭りは最高潮へ達する。

 また、新調されたみこしが地区内を練り歩き、仕掛け花火や打ち上げ花火も奉納される予定。日本ならではの伝統や風習の真意を守り伝えたいという区民の思いがこもった祭りに、毎年、アマチュアカメラマンや近隣の住民らが多数詰め掛ける。

 


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