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滋賀 |
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【湖東】
多色刷りの秀作61点
東近江でガリ版黄金期展

優れた創作孔版画が紹介されている企画展=東近江市のガリ版伝承館で |
“ガリ版”の愛称で親しまれた謄写版の簡易印刷機を発明した堀井新治郎父子を顕彰する東近江市蒲生岡本町の「ガリ版伝承館」で、企画展「ガリ版黄金期(1950−60年代)展」(市教育委員会主催)が開かれている。26日まで開催後、休館され、12月2、3の両日、再び公開される。
謄写版は、同町出身の堀井父子によって1894(明治27)年に開発、販売されて以来、簡単で便利な印刷道具として全国に広がった。多色刷りの美術作品が生み出され、創作孔版画が芸術作品として隆盛を極めた1950−60年代はガリ版黄金期と呼ばれた。
ガリ版ネットワークの協力で当時、創作孔版画の第一人者と称された若山八十氏や孔版作家森田睦さんの作品など秀作61点を展示。市教委は「謄写版から生み出された優れた作品を通して、黄金期の輝きを感じてもらいたい」と話した。入場無料。
(前嶋英則)
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